毎日、仕事や家のことに追われて、気づけば一日があっという間。
「ちょっとだけ、自分のために使える時間がほしいな」
そんなふうに感じること、ありませんか?
本を読んだり、お茶を飲んだりもいいけれど、今日はちょっとだけ“色”を楽しむ時間を。
今回ご紹介したいのは、オイルパステルというやわらかい画材を使った、気軽なお絵描きの時間です。
絵がうまくなくても大丈夫。
好きな色を塗っていくだけで、気持ちがふわっと軽くなる。
そんな、ひとり時間にぴったりの小さな趣味です。
今までは、『趣味はなんですか?』の質問にこれといって答えられなかった私ですが、
これからは『オイルパステルです!』と答えられるのが何よりも嬉しい。
教室に行かなくても自宅で手頃に始められるので、
趣味を探している方にもおすすめです。
この記事では、オイルパステル初心者の私が、どんなふうに楽しみ始めたかをご紹介しています。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

オイルパステルってどんな画材?

オイルパステルは、クレヨンのような見た目をしていますが、
実はもっとやわらかくて、なめらかな描き心地の画材です。
手に取って紙の上をすべらせてみると、スルスルと気持ちよく色がのって、思わず夢中になってしまいます。
特徴のひとつは、「色を重ねたり混ぜたりできること」。
上から別の色を塗って、指でぼかせば、やさしいグラデーションが簡単に作れます。

水や筆も必要なく、紙とオイルパステルさえあれば、
気が向いたらすぐに始められるのも魅力です!
絵を描くというより、「色を楽しむ」といった感覚が近いかもしれません。
決まったルールもないし、うまく描けなくても気にしなくていい。
好きな色を選んで、自由に塗っていく時間が、じんわりと心をほぐしてくれます。
お絵描きが苦手でも、お手本を見ながら描けばそれなりに出来上がりに。

上手かわからないけど、オイルパステルで描くと
それっぽく見えるのが面白い!
オイルパステルとクレヨンの違い

オイルパステルとクレヨンはよく似ていて原料も同じですが、
含まれている油の量とワックスの量に違いがあり描き心地が大きく異なります。
項目 | オイルパステル | クレヨン |
---|---|---|
主な成分 | 顔料+油 | 顔料+ワックス |
硬さ | 柔らかめ | 硬め |
テイスト | 色を重ねたり混ぜたりしやすい | 細かい線描が描きやすい |
オイルパステルに必要なもの

オイルパステルを始めるのに、用意するものはとてもシンプル。
特別な道具はなくて、気軽にそろえられるものばかりです。
- オイルパステル(約¥2800)
- 紙(スケッチブック・画用紙など)(約¥450)
- 綿棒・ティッシュ(ぼかし用)(約¥100)
- ※パレットナイフ(あると便利かも)(約¥100)
私は、評価の良さそうなオイルパステルとしっかりとしたスケッチブックを購入し、
約¥3,500円で始めることができました。

オイルパステル、色ろな種類があって金額もピンキリだね。
使っていくとあの色欲しい〜とか、この色全然使わない〜とかが出てきますが、
最初は思い切って50色くらい入っているセットを買えば、色々な絵が描けるのでおすすめです◎
初心者の私が使用しているもの
オイルパステルも、スケッチブックもたくさんの種類があり、
どれを買えば良いか迷ってしまいますよね・・・。
私の場合は何でも見た目から入るタイプなので特に下調べもせず、
オイルパステルもスケッチブックもデザインで一目惚れしたものを選びました笑。
HASHI Oil Pastel(48色) ¥2,750

こちらのHASHI Oil Pastelは、韓国のオイルパステルです。
一番の特徴は、無害の顔料を使用していること。
では他のオイルパステルの顔料は有害で危険なの?と心配になるかもしれませんが、
一般的に人体に有害なレベルではないそうです。
しかし逆を言えば0ではないので、
小さいお子様などが間違って口に入れないように気をつけましょう。

無害に越したことはないよね。
一番気になる描き心地の方ですが、とってもなめらかで気持ちが良い!

オイルパステルは、柔らかいほど顔料が多く含まれて高価になるそうですが
かなり柔らかく発色もとても良いです。

マルマン スケッチブック オリーブシリーズ SM ¥446

A5よりも気持ち大きいサイズのSMサイズ。
ちょこっと気軽に描くのにとってもおすすめのサイズ感です。
そして程よい厚みがあるので、オイルパステルがしっかり乗って綺麗に描けます。
画用紙に細かいテクスチャーが入っているので、いい感じに雰囲気に。

スケッチブックは、今まで書いたものを見返すことが出来るのも嬉しいポイント。
厚みもしっかりしているので、上手に描けたやつは切り取って飾ることもできます◎。

綿棒・ティッシュ(家にあるやつ)

最初は手でぼかしをしていましたが、
やはり細かいところはティッシュや綿棒のほうが綺麗にできます。
パレットナイフ(ダイソー) ¥110

何に使うか初心者の私には全く分かりませんでしたが、
立体的にたっぷり塗るときなどにも使えるそうです。
他にも画用紙の上で色を混ぜたりする時にも◎。

最初はあまりなくても大丈夫そうですが、いずれ買っておくとテクニックの幅が広がります。
いずれもお手頃な価格でそろうものばかりなので、
「ちょっと試してみようかな」という気軽な気持ちで始められます。
ダイソーのオイルパステルと比較してみた


ダイソーでもオイルパステルが買えるだと!?
何とダイソーで、18色も入って110円という恐ろしい金額で販売していました。
気になる描き心地は・・・。

いや、初心者でもわかるけどHASHIのオイルパステルと全然違うじゃないかい。
もし私が、ダイソーのを先に使っていたら文句なしに使っていたと思います。
しかし最初にHASHIの描き心地の良さを知ってしまったので、ちょっと柔らかさが足りない・・・。

同じ赤を使っても発色が比べ物になりませんでした。
同じくらいの力の入れ加減で描きましたが、仕上がりは全く違います。

イラストのテイストで軽めの仕上がりが良ければダイソーのオイルパステルも悪くないかも!
せっかくダイソーで購入したので、私は練習用に使わせてもらっています。
塗り方や、擦る練習にちょうどいいです。
実際に書いてみました

オイルパステルにも細かい小技が色々とあります。
まだ私はその辺が全く理解できていませんが、
youtubeを見よう見まねで描くだけでも楽しいです。
作品① タイトル : 始まりの絵

恐ろしいほど下手くそでした。
オイルパステルの良さを全く生かせず、中途半端な色の混ぜ具合でとても汚い笑。
流石にちょっと自分向いてないかもと落ち込み正直やめたくなりました。⇦早すぎっ。
作品② タイトル : 黒い涙の愛犬

大雑把さがあらわになりました。
我が家のトイプードルを描きましたが、なぜか変なところを指で擦って
黒い涙が出てしまいました。
でも何だか楽しくなってきたぞ!

せっかくならもっと可愛く描いてよね〜。
作品③ タイトル : いい天気の大きな木の下で

だいぶオイルパステルっぽい雰囲気が出てきました。
なぜならここから、youtubeで見よう見まねで描き始めました。
オイルパステルの塗り方の雰囲気を掴み始めたのです。
作品④ タイトル : 粉もんは美味しいに決まっている

とても成長しました。
食べ物はやっぱり描くのが楽しい!
色々描いていくと得意、不得意が見えてきますね笑。
最初はyoutubeでひたすら真似をしながら描くと、
段々とコツを掴んで自分でも描けるようになってきます。

ここまでくるとだいぶ楽しくなってくるね。
おすすめの書籍

私はまず何かを始めるとき、基本的に本を参考にします。
今回もオイルパステルの本を探しましたが、思ったよりも種類が少なかったです。
その中でも良かった本を紹介させていただきますね。
パステル初心者レッスン ¥1,650
出版されたのが私が生まれた年なので、もう30年以上も前の本です。
ちょっとレトロ感はありますが、初心者の基本としては申し分ない内容です。
これを見て真似して描ける!という感じよりかは、
オイルパステルの世界観がわかる一冊です。

やさしいクレパス画 ¥2,090
みなさん米津祐介さんをご存知ですか?
絵のテイストがかなり好みで私が大好きなイラストレーターさん。
そんな米津さんの本で、なんとオイルパステルで簡単なモチーフが
米津さんテイストで描ける夢の本。
可愛いモチーフを、ひとつひとつ丁寧に書き方を教えてくれるので
初心者さんにはピッタリの本。

可愛い米津さんのイラストが一緒に描けるのは嬉しい!

クレヨンブック ¥1,760
こちらも同じく米津さん。
内容は載っているイラストは違いますが、同じような感じ。
米津さん大好きな私は、少しでもたくさんのイラストを描きたいと思い追加購入。
繰り返し描いていると、描き方が掴めてきて見なくても自分が描きたいものが描けるようになってきます。
オイルパステルはもちろん、この本に載っているテクニックは
普段私が使っているデジタルイラストにも通じるものがありました。

米津さんのインスタグラム、とっても素敵なのでぜひ覗いて見てくださいね。
オイルパステルが“癒しの趣味”になる理由

オイルパステルを使っていると、私だけかもしれませんが
知らぬ間に手の色々なところが汚れてきます笑。
それでも無心になって塗ったり、擦ったり手をひたすら動かしていると
子供の頃に戻った感覚になります。
この何も考えない時間が大人になるにつれほとんどなくなっていたことに気づきました。
そして何をするにも基本的にスマホやパソコンを使うので、
デジタルデトックスする時間も欲しいと思っていたのでこれまた好都合。

ゆったりリラックスできる音楽をかけるのもおすすめです!
オイルパステルの時間は、心のモヤモヤやイライラを一旦忘れられる
私の贅沢お一人時間になっています。
総評

オイルパステルは、絵が得意じゃなくても、特別な準備がなくても、
「今日の自分と向き合う時間」をくれる、とてもゆるくて優しい趣味。
忙しい日常の中で、ほんの10分だけでも、
心が少し整って、気持ちがリセットされるような感覚になります。
この記事を読んで、「ちょっとやってみようかな」と思っていただけたらとても嬉しいです。
オイルパステルは、決して難しいものではありません。
小さな一歩から、自分だけの楽しみを見つけてみてくださいね。
あなたの“ひとり時間”が、やさしく彩られますように。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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