我が家では昨年末からトイプードルをお迎えして今現在生後8ヶ月になります。
タイトルにもあるように我が家の愛犬は脚の骨を3ヶ月程前に骨折し、現在治療中です。
飼育環境が整っていない状態で急遽お迎えする形になってしまい、高所からの飛び降りで脚の骨を折ってしまいました。
対策しているつもりでしたが甘かったです・・・。
動物病院を受診すると保険に加入していないのも相まって予想以上の高額費用に驚きましたが、愛犬が元気な姿で戻ってこられるようにするのは飼い主の責務ですので手術をする事にしました。
今回は、成長期のわんちゃんに多い脛骨粗面剥離骨折整復手術の実際にかかった金額や入院、治療内容を詳しく解説していきます。
私たちもそうでしたが、相手が言葉の発せないワンちゃんなので飼い主さんも不安でいっぱいになると思います。
事前にできる予防策や対応等もありますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
この記事はこんな人におすすめ
脛骨粗面剥離骨折とは?
ちょっと難しい名前の骨折ですが、成長期のワンちゃんに多い骨折で、まだ骨が弱い時期に高所からジャンプしたり、歩行時に滑って転んだりした時などに起こりやすいです。
特に骨の細いトイプードルちゃんには多くみられる怪我です。
まだお留守番に慣れていない子は絶対に屋根付きのゲージに入れておくことをオススメします!
我が家の危機管理不足で本当にごめんね。
1人のお留守番時、ゲージに入れっぱなしが可愛そうだと思っていましたが返って可哀そうな事をしてしまい反省。
今では、トイプードルちゃんの凄まじいジャンプ力を知ってしまったので、サークルではなく屋根付きのゲージに入れています。
骨折から治療完了までの大まかな流れ
- まずは急いで病院へ (1/10)
- レントゲンの結果、骨折していることが判明
- 翌日、早速ピンを入れる手術を行う (1/11)
- 術後2週間は病院で安静に入院
- 面会(術後一週間後、遠くから見守るだけ) (1/18)
- 手術から約2週間後、術後の経過も良好だったので退院(1/23)
- 手術から約3週間後、縫合部の抜糸(1/29)
- 抜糸から1週間後、患部のレントゲンを撮り、状態は良好(2/8)
- 3週間後、骨を固定しているビスを抜く手術(2/26)
- 術後1日入院し、翌日退院(2/27)
- 約3週間後、縫合部の抜糸を行い治療完了(3/12)
私たちは、治療完了までに約3ヶ月掛かりました。
お仕事をされている方も多いかと思いますが、何回か病院に通わなくてはなりません。
通院は必ずしもその日に来てください!というわけではなく、日数の前後は融通がきいたので、お仕事との日程を調整しながら、無理なく通院ができました。
治療内容
まず最初に行う脛骨粗面剥離骨折の手術では、膝の靭帯付着部の剥がれた骨をビスやワイヤーを使って正常な位置に戻し固定します。
全身麻酔をするので少し心配になりました・・・。
手術時間は2時間半から3時間くらい掛かります!
手術が無事に終わったら、とにかく安静にして固定した所がズレないように注意する必要があります。
その為、術後約2週間の入院が必要。
そしていよいよ退院!
自宅療養に移行してもまだまだ油断は出来ません。
処方された内服薬(鎮痛剤)を適切に服用しながら経過観察。
先生が、「本当はなるべくじっとさせてほしいですが、なかなか難しいと思うので出来るだけ走らせず階段などの上り下りはさせないように。」と。
我が家はまだパピーちゃんなので、なかなか安静にしてくれず、毎日ハラハラでした。
退院後は、軽いお散歩のOKをいただきました!
長い入院生活でストレスも溜まっているので気晴らしにお外に連れ出すのが良いかもしれません。
ちなみに手術をすると点滴する箇所と手術する足は、毛がカットされるのでしばらくこんな感じになります。
その後手術で切開した患部の傷が落ち着いたら抜糸をしていきます。
引き続き安静に安静に過ごし、レントゲンで骨の具合を見て良好ならビスを抜く手術を行います。
ビスを抜く手術は、やはり全身麻酔をしました。
この手術も2時間くらいで無事に終わりました・・・。
1日のみ入院して次の日に退院できます。
術後2週間後に再び縫合箇所の抜糸を行い治療完了となります。
手術をしたとことが気になりぺろぺろしがちですが、なるべく菌が入って化膿しないようにズボンを履かせたりなどしてカバーしましょう。
気になる金額の内訳
保険もまだ入っていなかったので、実費でまるまる支払いをしたら結構な大出費になりました・・・。
その合計金額なんと、388,800円!
詳細をご覧ください。
最初の診察料 6,350円
脛骨粗面剥離骨折整復手術費 198,620円
入院費 124,500円
薬代 2640円
1回目の抜糸 3,050円
ビス撤去前検査 6,350円
ビス撤去手術費 19,260円
入院費 21,900円
薬代 3,080円
2回目の抜糸 3,050円
以上が、骨折治療にかかった費用の内訳になっております。
病院によって若干金額が違うと思いますが、大まかな参考にしてください。
ペット保険との付き合い方
私たちはペット保険に加入しておらず、医療費が高額になってしまいました。
保険に入った方がいい派と入らなくていい派で永遠と決着のつかない問題ですが、今回の一件で声を揃えて入った方がいい!と叫びます。
もっと早く入ればよかった・・・。
想像以上に毎日が危険と隣り合わせだという事が身をもって体感しました。
いつ何があるかわからない不安を少しでも和らげたい・・・。
今はアイペット保険の『うちの子』という保険に加入しております。
『うちの子』では、通院+入院+手術が補償され、便利な窓口清算が利用できます。
補償割合が50%と70%の商品があり、自分に合ったプランを選ぶ事ができるのも嬉しいポイント。
私たちは毎月3000円くらいの保険料で、70%保証プランに入っています。
1日の上限額や、手術の上限もありますが少なくとも半額以下にはなっていました・・・。
高額な医療が必要な場合こそ保険に入っていて良かったと思えますね。
ですが私たちはペット保険をお勧めしているわけではありません。
有事の際に必要分の医療費を捻出する余裕があればペット保険は必要ないと考えているからです。
我が家は今回の一件でだいぶ家計が苦しめられました。
高齢のワンちゃんになってくるとペット保険に加入できない場合もあるので、先を見据えて適切な判断をしてあげて下さい。
術後のリハビリや後遺症
リハビリについては獣医師さんの指示に従ってもらうのが一番だと思います。
私たちは獣医師さんから特に指示は無かったですが、いきなり骨折前の活発な生活に戻すのではなく徐々に戻してあげることが大切だと言われました。
時々興奮して誰にも止められず、大暴走しています。
私たちは共働きなので、退院後ずっと見守る事ができなかったので1日有給を使い2日目からはまた1人でお留守番をさせました。
こういう時もドッグカメラがあると安心です。
後遺症は基本的には無いそうですが、場合によっては併発する可能性もあると手術前に説明を受けました。
骨折箇所固定による関節の可動域低下、関節に炎症が起きる関節炎、骨の整形不全による歩行異常などが挙げられます。
どんな手術にもリスクは伴いますので、そういったリスクをしっかりと理解した上で手術を受けることができれば後遺症にも落ち着いて対応できると思います。
我が家は特に後遺症もなく、今ではお散歩も元気に行っています◎
骨折させないために飼い主さんが出来る事
高い所に登らせない
成長期のワンちゃんは、好奇心旺盛で高い所や先が見えない場所に行きたがるので、ワンちゃんの居る空間は高い所が無いシンプルな空間にしてあげて下さい。
滑る床を歩かせない
滑る床で怪我をするワンちゃんはとても多いそうです。
フローリング、塩ビタイル、磁気タイルなどは滑りやすいので、クッションフロアやタイルカーペットなどを敷くのがおすすめです。
肉球周りの毛の手入れを念入りに行う
定期的に肉球周りのムダ毛をカットしてあげて下さい。
トリミング以外にもこまめにセルフケアしてあげると、それだけでもだいぶ滑りにくくなるのでオススメです。
ジャンプさせない
これもかなり重要です!
お留守番の際は天井付きケージに入れてジャンプさせない工夫をしましょう。
私たちもこれでお留守番リスクを減らせました!
最初に、天井なしのサークルを購入しましたが一瞬で飛び越えて1日で用無しとなってしまいました・・・。
狭いから可哀想かと思っていたら、Furboで見ていると安心するのかぐっすり寝てくれています。
階段を上り下りさせない
これ意外と落とし穴なんですが、階段の登り下りは足腰に大きな負担がかかり椎間板ヘルニアのリスクがかなり高くなります。
階段を踏み外して骨折などもよくある話なので気をつけましょう。
我が家では階段は全て抱っこして登り下りしています。
時々脱走して階段を登ってしまいますが、その時のためにも階段に滑り止めマットを敷きました。
自分たちも滑りにくくなったので重宝しています笑。
当たり前のことだらけだけど、慣れたときに忘れがち。
総評
今回は我が家のワンちゃんの骨折について書かせていただきました。
私たちはトイプードルちゃんを飼うのが初めてで、お迎えして2週間で骨折させてしまい本当に反省しました。
わからない事も多く、いろいろ心配なこともたくさんありました。
これからワンちゃんを飼う予定のある方や、今まさに骨折してしまっている方の助けに少しでもなれたらとっても嬉しいです。
最後まで読んで下りありがとうございました。
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